かんとくのこべや【第16話】

2021年6月29日

さあ、ユーロ2020も決勝トーナメントに入り、ますます熱を帯びてきました。

テレビで観戦をしていると、国によって観客数の違いはありますが、日常の日々が戻ってきたのかと錯覚を起こすことが多くあります。

 

 

今日は、少しリーグ戦の活動に触れてみたいと思います。

 

昨年10月から始まった今期の子ども達のリーグ戦は、途中イングランドのロックダウンに伴う3ヶ月の中断を経て、6月に終了を迎えました。

期間中は、ほぼ毎週日曜日に試合があり、その数は年間20試合前後となります。

当たり前かもしれませんが、リーグ初戦と最終戦では、子ども達のサッカー自体の質は当然の事、試合への心構えや、顔つきなど、同じチームとは思えない程の成長をみせてくれています。

 

少し変わって日本の話をしてみます。

日本でも、以前に比べてリーグ戦を行う地域は増えて来ましたが、依然として重要な大会や格が上に位置しているのはトーナメント戦のように感じます。

私自身、このユーロもそうですし、ワールドカップもそう、どこかで何かのNo1を決めるには、トーナメントの方が断然盛り上がります。それは、勝った負けたといった結果が色濃く反映されることもあり、やっている選手や見ている人の感情い直接働きかけるからでしょう。

トーナメントにはこのようなメリットと言いいますか面白みがありますが、もちろんデメリットもあります。

それは負けたらそこで終わりということです。

例えば、ある都道府県の優勝を決めるトーナメント戦を例にしてみます。

出場チームは160チーム。

もちろんシードとかで試合数の調整も入りますが、決勝まで進むと5~7試合を戦うことになります。

これが、初戦で負ければ1試合。

これだけの差があります。

これを無理やりに私達のリーグの比率に当てはめると、半年で20試合戦うチームもあれば、3試合で終わるチームがあるかもしれないということです。

そう考えると、トーナメントは強者のみが優位に育成を進めることが出来るシステムだと言えますね。

 

 

『リーグの勝者が真の強者』、これがプロサッカー界の常識です。

天皇杯よりもJリーグ優勝に価値があり、

FAカップよりもプレミアリーグ優勝に価値がある。

 

では育成年代のリーグとは?

『純粋にサッカーを楽しみ、真剣に試合が出来る、最高の成長の場』ではないでしょうか。

こういったリーグの運営が非常にイングランドはしっかりしており、それが競技人口や競技力を支えている要因であると思います。

LJJは来期も、ローカルの育成リーグに参加します。

 

試合は子どもの為のもの。

 

勝利の結果しか残らない試合に意味はない。

 

成長の出来る試合の先に勝利の結果を。

 

この三つを大切にリーグ戦に挑んでいきたいと思います。

 

でも、覚えていて頂きたいのは、リーグ戦が最高の成長の場になるかどうかは、私達コーチや、保護者の皆様を含む、子ども達をサポートする大人の理解と空間作りがあってこその場であるとうことを。

 

 

さて、今日はこの後イングランドVSドイツの準々決勝です。

この国でユーロが盛り上がるかどうかはイングランドの活躍にかかっていますね。

 

最後にこの場をお借りして。

準決勝2試合と決勝戦に、かんとくはいつもの場所に確定出没します。

もし、ユーロをかんとくと観てみたいという方がいらっしゃいましたら、是非ご連絡下さい。

各試合先着3名です。(大人限定)

一緒に語りながら観戦出来るのを楽しみにしております。

 

 

 

水野嘉輝

 

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