かんとくのこべや【第24話】
2022年9月30日
一部の熱烈なファンの皆様、大変ご無沙汰をしております。
こべやに籠る間もなく数か月が過ぎ、現在に至りました。
久々にこべやに籠り、落ち着くどころか緊張しています。笑
今回は、LJJ名物夏の海外遠征について少しお話をしたいと思います。
ここにいらっしゃるという事は、LJJのトップバナーは見て頂いた事と思います。
スペインはマドリードが今回の遠征地で、2部所属のレガネスに遠征のサポートを頂きました。
その様子については、LJJのSNSをご確認下さい(内容はどちらも同じです)。
写真だけみると楽しそうですが、もちろんそれだけではございません。
詳しくは触れませんが、事件簿の見出しだけお伝え致します。
・トイレがない
・寝不足が呼ぶ毎朝遅刻
・取っ組み合いのレッドカード
・夜中22時の迷子な散歩
・ホームに取り残されました
・僕、今からロンドンに帰ります
・全員の承認を得よ
・生乾きの匂いが凄いです
・夜あったユニホームが朝なくなりました
・家に帰ったら暴れます
・普段から僕寝るの遅いんすよ
(順不同)
振り返っても、短編の本が書けそうです。笑
遠征の目的は、ざっくりお伝えすると普段できない体験をしようです。
みんなで自炊、レガネスでトレーニングして、レアルマドリードの工事中スタジアム、アトレチコマドリード試合観戦、本場のタパスバーで食事、そして柴崎岳選手の交流。
どれをとっても、日常で当たり前に出来ない体験です。
では事件簿の体験はというと、実はわざわざスペインでしか起こらないことではなく、日常でも起こりうること、起こっていることです。
ではなぜこのような事が起こったか。
それは、子ども達に時間を与え、決定権を与えたから。
これに尽きます。
普段ご家庭においてはその子一人だけの事だけに集中をすることは出来ず、家庭全体が円滑に進むように、時には手を貸し、時には制限を加え、時には強制的に物事を進める事も正直少なくはないと思います。
何かあればお父さんが、
何かあればお母さんが、
何かあれば先生が、
何かあればコーチが。
そんな気持ちをついつい持ってしまうのも、子どもの正直な面だと思います。
それくらい、子どもの行動に大人は関与しているのです。
毎回の夏の遠征では、それを取っ払い、子ども達だけの時間と世界を作ります。
その結果、普段は気づけないことや学びが生まれるのです。
私達コーチは、帯同する責任は心に強く留め、安全と健康には最大限の注意を払いながら、子ども達自身が作り上げる
遠征の場を守っております。
言わば、遠征中はコーチというよりも、安全管理人であり、参加者といったところです。
こういった機会だからこそ起きる、起きてもよい先の事件簿のような内容を、子ども達自らが経験していくことで、そこに工夫が生まれ、そこに知恵が生まれ、そこに注意も生まれ、そこに助け合いも生まれるのです。
かわいい子には旅をさせよとは良く出来た言葉だなと思います。
皆様も、機会があればそんな旅をお子様としてみてはいかがでしょうか?
子ども達に任せてみると、意外な発見があるかもしれませんよ。
水野嘉輝
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