ローマ遠征2017
2017年8月25日
8月21日(月)~24日(木)の期間にて、サッカー大国のイタリアはローマへ強化遠征に行ってきました。
朝は5時30分に集合しキャブで空港へ。早朝にも関わらず移動中は一睡もしない元気一杯なみんなはローマへ!!
ローマに到着後は、スーパーに立ち寄り練習まで宿舎で休憩。疲れて寝るかと思いきや・・・。
そして待ちに待った初練習。
今回はローマのプロクラブ、4部のA.S. Ostiamareのアカデミーに受け入れて頂きました。このクラブは、現イタリア代表でASローマに所属しているレジェンド選手、ダニエレ・デ・ロッシの出身クラブとして有名です。
中に入るとクラブハウスとスタンド付きの人工芝グラウンドはもちろんのこと、8人制コートが3面と5人制コート4面の充実した施設に、みんなびっくり!!
中学生はクラブの練習に参加、小学生はクラブの練習がない為、元フットサルのプロ選手で日本代表とイタリアセリエAでも活躍された、吉田輝氏(以下、あきらさん)によるスペシャルトレーニングを行って頂きました。
17歳で親元を離れ単身イタリアに渡ったあきらさん。自分の努力で世界に上り詰めた人の気迫と熱のこもった厳しい指導に、思わず涙した選手、歯を食いしばりながら必死でくらいつく選手の姿が。
一方の中学生は、緊張しながら一人練習へ。
練習の初めはいきなり30分のランニング。イギリス同様に体格に勝るイタリア人とのトレーニングに、「すごく疲れたけど、楽しかった!!」との本人談。
その後はお待ちかねの夕食。早速ピザを頂きました!!さすがは本場、サイズも味も言うことなし!!しっかり食事を取った後は、宿舎に戻り翌日に備えました。
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二日目。翌日の疲れを全く見せない4人。いつまでこの元気が持つのか・・・。
小学生は朝からトレーニング。
練習中にハプニングも。暑さのせいか、3人中2名がほぼ同時に鼻血を出すという事態に。日本人サッカー少年=鼻血、と思われていないか今でも心配です。
中学生は午後から練習の為、施設と練習の見学。
と思いきや、練習見学中に地元の子に誘われサッカーをすることに!こういうところにもサッカー大国の秘密が垣間見えます。
練習後は、あきらさんとのミーティング。特に、練習中にLJJだけでかたまってしまい、ONとOFFの切り替えが鈍い小学生に対し、たくさんのアドバイスを頂きました。何をしにイタリアまでサッカーをしに来たのか。この短い期間で何を得て帰るのか。一分一秒と無駄にはできません。
とにかく暑いローマ。午後の練習までは、リラックスタイム。まずは海水浴!
青く透き通った海・・・とはいきませんでしたが、みんな楽しくリフレッシュ!
地元ショッピングモールで、お買い物。パスタもみたことがない形がたくさんあってみんな興味津々。
初ジェラートはみんなだけで注文。店員さんは優しく、運よく英語も通じたので無事に買うことが出来ました!
移動の道中はさすがに疲れが。でも一人寝てない。
午後の練習へ。小学生が決めた練習中のルールは三つ。
「すばやく行動する」
「自分からイタリア人を捕まえる」
「日本語禁止」 (若干聞こえましたがギリギリセーフ)
練習後は、あきらさんを自分達で捕まえて、さらに練習。
一方、黒の練習着での参加にも関わらず、白のビブスを着せられた中学生。他のチームメイトが白の練習着で統一されていたことからも分かるように、練習での取り組みが認められ、チームの一員として迎え入れられた証拠です。
今日もハードな練習の後は、もちろん夕食。今日はあきらさん経営の「Ramen Bar Akira」で自慢のラーメンを頂きました。
日本の味そのもの美味しいラーメンにみんな大満足!!驚いたことに、行きの空港で聞いてみたイタリアで食べたい食事になぜかラーメンがランクイン。その時にはみんなにラーメンを食べれることは伝えていなかったにも関わらず。後日談ですが、ある子は、ローマ遠征で一番美味しかったものが、このラーメンと答えてました。恐るべしラーメンパワー。
夕食後は夜10時をとうに過ぎてしまいます。子ども達には遅い時間となりましたが、ためしに早く寝て明日の練習に備える、とても美味しいジェラートを今から食べる。この二択をみんなに委ねました。サッカーをしに来たみんな、ここはさすがの選択です。
1、長蛇の列に並びます。(男性率高し)
2、看板に近づいたら、店の名前と歴史を確認します。(創立70年)
3、まずレジでお支払いを済ませます。そして、自分の番が来たら、カップかコーン、味を伝えましょう。(どのサイズでも2つの味が選べます。)
4、溶けないうちに美味しく頂きます。(非常にクリーミーでマイルド、さすが行列の出来る店の味わいでした。)
完全にイタリアスタイル。笑
子供達の判断は、このチャンスを逃すとここのジェラートは食べることが出来ないから。明日の練習はそれでも頑張るとのこと。自分達で判断し、文化体験(ただ食べたかっただけ??)を行えたことは、ただサッカーだけをすることが目的ではない、今遠征にとってとても大切なことでした。
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三日目。
クラブの練習はスケジュール上この朝の練習が最後。中学生も一緒にLJJみんなで練習です。もちろん自分達ルールを意識しながら。
午後はローマ市内観光。ローマ在住で日本語も完璧なイタリア人女性マピさん、そして遠征のサポートをして頂いている、プロフットサル選手の濱沢さんとともに見所満載ツアーの始まり!!
の前に、まずはマピさんお勧めのピザで腹ごしらえ。大きなピザはこれまたの味で、大満足。
気を取り直して一挙にどうぞ。
日本でも、双子教会で有名なポポロ広場にあるフラミニアのオベリスクとともに。ではなく、下のライオン(?)像とともに。トラファルガースクエアを連想したようです。笑
ASローマショップ。お目当ての品をゲットで大満足。
古都ローマを歩きます。
ローマの休日でおなじみの階段がある、スペイン広場。飲食は禁止なので映画のワンシーンは残念ながら出来ません。
冷たい水でリフレッシュ。水筒にもしっかり給水。ローマは大小の噴水やこうした水のみ場が5000以上あるといわれ、水の都とも言われております。
トレヴィの泉。後ろ向きにコインを投げると願いが叶うという言い伝えがあり、投げる枚数によって願いが異なるようです。
ローマ三度目のジェラートタイムで休憩。こちらも超有名店のGIOLITTI。なんと1900年創業で今年は117年目。すれ違う人はほとんどこの店のジェラートを食べていました。もちろん、味は折り紙つきです。
パンテオン。ローマの有名な観光名所ですが、毎年8月6日と9日には、広島と長崎に投下された原爆の悲劇を二度と繰り返さないよう、追悼式典が行われております。
まだまだ歩きます。
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂。統一イタリア王国の初代国王の偉業を讃えて建築されました。
さらに歩きます。
ローマを代表する観光名所コロッセオ。今回の観光でみんなのNo.1ポイント。大昔にこのような大きなものがどのようにたてられたのかとみんなびっくり!!まさに古代ローマの象徴です。
たくさん歩いたみんなはくたくた。暑い中約4.5Kmの道のりを歩き続けました。コロッセオの隣にある、コンスタンティヌスの凱旋門でしばし休憩。この凱旋門、実はパリで有名なエトワール凱旋門のモデルになっております。
お世話になったマピさんともここでお別れ。楽しい時間をありがとうございました!!
まだまだお楽しみは続きます。次はここ!!
サッカーでも有名な、SS.LAZIOのフットサルチームの練習見学です!もちろんセリエAのプロクラブ、選手の皆さんも非常に大きな逞しい身体つきです。
どこから迷い込んだか、ピッチに乱入中。笑
狭いスペースで繰り広げられるがゆえの激しい玉際の攻防、攻守の切り替えにみんなは圧倒されっぱなし。数々の有名サッカー選手が幼少期にフットサルを行っていた事実が示すとおり、学ぶべきものは非常に多いです。
チームからはサプライズでユニホームのプレゼントを頂きました!!
選手達と記念撮影!!
遠征最後の夕食は、お世話になった皆様とゆっくり楽しい時間を過ごしました。
よーく見るとイブ(イブラヒム君・中学3年生・GK・夏休みを利用しての短期留学・LJJのお兄さん・日本人)の膝に乗っかり中。
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遠征も早いもので最終日。
最後の練習は、世界的ビッククラブのASローマより、アカデミーのコーチを招いての特別トレーニングです。
コーチはフランチェスココーチ。そうフランチェスコと言えば、昨シーズンで引退したレジェンドのトッティ氏と同じ名前。
期待がおのずと高まるみんなの前に現れたのは、青い目の・・・
フランチェスココーチです。子供達からは微妙ながっかり感を感じましたが、練習の質はもちろん文句なしです。
「常に試合を意識して練習を行う。そして、スピード感を持って、足を止めることなくプレーをすることが大事。」
左足ふくらはぎには「為せば成る」の文字。
素晴らしい練習をありがとうございました!!
お決まりのサイン収集。
なぜかイブにも。(サイン慣れしておらず、さらにいろいろとビビッて隅っこに。)
そんなみんなのお兄ちゃん、イブともお別れ。日本での活躍と、再会を楽しみにしてます。ありがとう!!
イタリア料理の締めはパスタ。本当に食事がおいしい国です。
お世話になった濱沢さんとはここでお別れ。プログラムの立案、移動の運転や通訳、練習での指導、みんなとの楽しい時間を作ってくれました。本当にお世話になりました。ありがとうございました!!
空港に着き、あきらさんともいよいよお別れです。
「ただただLJJの子ども達にとって、一生に残るような素晴らしい体験をしてもらい、今後に生かして欲しい。」
この思いをいっぱいに詰めて頂いたローマ遠征。時にはみんなと冗談を言い合い、時には子ども達のことを思っての厳しいアドバイスも頂きました。全てがみんなの宝物になったのは間違いありません。それは、あきらさんからの最後の言葉を聴く、子ども達ひとりひとりの眼差しに現れていました。
あきらさん本当にお世話になりました!!ありがとうございました!!!
自分のことは自分で行い、仲間同士で助け合い、考えて、行動し
自分に足りないものに気づき、気づかされた
4日間というあっという間のローマ遠征。
大切なのは遠征で得たことを、日々にどう生かしていくかです。
きっと参加した4名は、今回の経験を無駄にはせず役立ててくれることでしょう。
最後に、今遠征にご理解とご協力を頂きました保護者の皆様と、ローマでお会いした全ての皆様に、心よりお礼申し上げます。誠にありがとうございました。
また来年、成長した姿を見せにローマに行きます!!!