Euro J Jr Cup 2017 出場

2017年7月3日

2017年7月1日(土)~2日(日)に、フランクフルトで開催された欧州日系少年サッカー大会のEuro J Jr Cup 2017 に参戦してきました。LJJは初年度より連続出場、今回で3度目の大会出場となります。

 

初日は、早朝6時にヒースロー集合。眠い目をこすりながらの出発!!

 

到着後は、観光へ。今回は、日本代表の長谷部選手、そして今年の移籍してきた鎌田選手所属のアイントラハト・フランクフルトへ!!

運がよければ練習見学もと期待していきましたが、生憎練習は違う場所で、スタジアムもイベントにて近寄れず、少し遠めの記念撮影。

 

 

急遽予定を変更し、今回の宿舎へ移動。小雨はみんなの気持ちでしょうか。

 

 

宿舎に無事到着!日本からのLJJメンバーも合流し、夕方の前日練習までは、お昼ごはんを食べて休憩です。

 

 

「AまたはB」の、「または」の解釈を、「バナナまたはバナナ」で説明中。日本語って難しい・・・!?

 

 

そして、前日練習へ。今年もミュンヘンのJapanische Sportschule Munchenさんとの交流合同練習試合を行いました。こうして他国のチームと交流できるのも、今遠征の大きな目的。

 

 

練習後はお待ちかねの夕食!食欲旺盛なLJJメンバーは、追加注文でお腹を満たし大満足。

 

 

食事会が終わった後は、宿舎に戻って明日に備え就寝。早朝から夜まで、長い移動と練習と疲れきったみんなは即就寝!(一部除き・・・。) このときはまだ、この後に大事件が起こるとは誰も思わず夢の中。

 

 

そしてAM00:30頃、宿泊先の火災報知機が鳴り響き、避難開始!!

すぐさま、全部屋見回り子ども達の様子を確認。起きている子、耳を塞いで寝ようと頑張る子、そして待ったく起きずに爆睡中の子(文字通り叩き起こす。)、全員が安全且つ迅速に避難出来たことは、非常に評価できることでした。安全確認が取れて再度就寝につき、ハードな初日が終了しました。

 

 

2日目。朝から出発の準備と朝食。その後、大きな荷物を持って大会会場へ。

 

 

会場に着くとそこには多くの日本人少年サッカー選手達が。開会式に参加してウォーミングアップ、そしていよいよ試合へ。U8は1チーム、U10は2チーム、そしてU12ユーロセレクションズチームメンバーとして5年生1名が大会に出場しました。

 

 

大会初勝利に喜ぶU8。

 

 

1人でU12ユーロセレクションズチームで戦う仲間を応援するU10メンバー。

 

 

無事にLJJは3チームとも予選を突破し、決勝トーナメントへ。その前に、つかの間の休息。

 

 

U10決勝トーナメント一回戦は、なんとLJJ対決!!

いつもは一緒に練習しあう仲間も、この試合だけは対戦相手。どちらも意地のぶつかり合いで非常に激しい試合となりました。そして、勝負事には結果がつきもの。負けたWhitesは悔しさをこらえながら、勝ったBluesに優勝の目標を託し、Bluesは負けた仲間の思いを背負って、前へと進みました。

 

 

U8も順調に勝ち進みますが、準決勝で惜しくも敗戦。その後3位決定戦で勝利し大会を3位で終えました。一年生が3人出場してのこの結果は立派なものです。一方、U10Whitesも残りの試合を全勝し、5位を狙いに行きましたが決定戦で力尽き6位。敗戦にメンバーは悔しさを隠しきれず大号泣する姿がありました。

 

そして、U10BluesはLJJ全メンバーの思いを背負って決勝へ。

 

昨年度、U10の部で優勝し、LJJが準決勝で敗れた相手との雪辱戦。

メンバーは疲れきった身体を必死に動かし走り続け、ピッチの外では仲間が精一杯の声で応援をしてくれました。しかし、相手はさすが前年度優勝チーム。押し込まれる展開に防戦が続くが、それでもギリギリのところで身体を張って必死でこらえるLJJ。PK戦も見え始めた試合終了2分前、ついにLJJは相手に先制を許してしまいます。その後、1点を何とか返したいLJJでしたが、逆にカウンターから失点を許し、0-2で敗戦となりました。

敗戦の瞬間、決勝を戦い抜いた選手には悔しさの涙しかありません。涙でいっぱいながらも、必死に応援してくれた仲間に、保護者様に挨拶に。U10Whitesのメンバーの中には、涙を流しながら、頑張ったBluesのメンバーを称える力一杯の拍手をする選手も。チームが一丸となって決勝を戦っていたことを証明する、感動の一幕でした。

 

 

悔しい雰囲気もつかの間、その気持ちを少し晴らしてくれる出来事が。なんとU12の部決勝に、ユーロセレクションズが出場!!LJJのメンバーも左サイドを幾度となく突破します。結果は・・・。

 

 

大会も全試合を終え表彰式へ。準優勝の表彰でステージに上がったU10Bluesは、本気で優勝しか狙っていなかった人にしかできない、喜びが感じられない悔しさでいっぱいの表情でした。後日談になりますが、いつもはこういった表彰でもらったメダルは、すぐに宝箱の中にしまう子が、ずっとかばんの中にメダルを放置しているのを、お家の方が発見されたそうです。

 

 

そしてU12の部。なんとユーロセレクションズは優勝しました!LJJのメンバーも一人で参戦し大活躍での優勝です!これには他の仲間も大喜び!!!U12で一人頑張った選手。やはり初めは心細かったと思いますが、気持ちを切り替えて全力を出し切ったからこその結果です。

 

 

そんなたくさんの経験を共有した仲間との時間は、本当にかけがえの無いものでした。

 

 

初めて親元を離れ、寂しいはずなのに涙を我慢して必死についてきた子。

 

みんなの頑張る姿を応援する為に遠征に参加し、お守りまで作ってくれる子。

 

骨折して試合に出たくても出れない悔しさを我慢し、みんなを応援する子。

 

遠くはベルリン、そして日本から、この大会でみんなと勝つために来てくれた子。

 

 

例年以上に素晴らしい仲間に囲まれた大会となりました。

 

 

ところで、上の写真をみてお気づきでしょうか?

 

 

 

そう、優勝トロフィーです。なんと、LJJメンバーは、優勝トロフィー争奪じゃんけん合戦に勝利し、見事トロフィーを勝ち取りました。文字通り、LJJメンバーの中では一人勝ち状態。彼のお陰で、今年もロンドンにトロフィーを持ち帰ることが出来ました。

ヒースロー空港に着いて、お父さんやお母さんの顔をみて、悔しさをごまかす子、ホッとする子、笑顔になる子、安心して涙がこぼれる子、1泊2日の短い遠征でしたが、それぞれの子の気持ちが正直に表れた瞬間でした。

 

 

最後に、今大会を企画運営頂いた関係者の皆様に、大会中に交流や対戦を頂いた各チームの関係者の皆様に、心よりお礼申し上げます。誠にありがとうございました。

また、今遠征にご協力頂きました保護者の皆様、誠にありがとうございました。特に現地まで応援にお越し頂き、多方面のサポート頂いた保護者の皆様には感謝の念で一杯です。そして遠方はベルリン、日本からお越し頂いた皆様もありがとうございました。また、一緒にサッカーが出来ることを、心より楽しみにしております。

 

 

物語のような、今回の遠征。時には厳しく怒られ、時にはけんかで涙もありました。自分のことは自分で考え行動し、上級生は下級生の面倒をみる。サッカー外での要求も非常に多かったですが、参加した子はそれぞれが、それぞれの力を全力で出し切り、大きな成長をしてくれたのではないでしょうか。

 

来年、手の届かなかった忘れ物を取りにいけるよう、この一年間あの悔しさを忘れずに、これからも一緒に頑張りましょう!!

LJJFCスタッフ一同

 

Euro J Jr Cup 2017 出場