かんとくのこべや【第9話】

2021年2月1日

2021年も早いものでひと月が経ち、今日より2月となりました。ロックダウンで圧倒的に身体的活動量は減っているせいか、時間の流れが遅いと感じることが多いと思っていたのですが・・・いつ何時も振り返ると、時間の流れは早いものですね。

 

 

さて、今回は【サッカーで世界一の〇〇の育成】について、私が興味深く感じた事をお話したいと思います。

〇〇の部分は、『ゴールキーパー・ディフェンダー・ミッドフィルダー・フォワード』

のようなポジションも当てはまると思いますし、

『シュートストッパー・エアバトラー・ドリブラー・ストライカー』などの、プレーヤーのタイプやスタイルも当てはめることが可能だと思います。

皆様はその育成に、何が大事で必要だと考えますか?ちなみにサッカーに詳しくない方は、サッカーではない自分の得意分野でイメージしてもいいかと思います。

その思考をサッカーで説明します。

 

まず初めに、技術的、身体的特徴から入っていく場合が多いのではないかと思います。例えば、「足が速くトラップが上手い」とか、「身体が強くてキックが正確」のようなものです。人によっては、ここに前後して「ポジション取りが上手い」や「相手との駆け引きに優れる」のような個人戦術面を挙げる人もいるかと思います。ではどのようにそれを身に付けていくのか。GKを例にしたセービングの練習、付き合ってくれるシューターが同レベルと仮定して、

「ボール一球をもっている一人のシューターが練習相手」

「ボール五球をもっている三人のシューターが練習相手」

では効果は変わってくると思います。

 

一方で、このような方もいると思います。精神的特徴から入る考え方です。これは「負けず嫌い」であったり「常に周りに声掛けが出来る」といった、性格的なものも含まれるでしょうか。

例えばストライカーを例に挙げると、「外しても動じない心」のようなものは、どうやって身に付けるものなのでしょうか?何度もシュートを打ってば勝手に身に付くものなのでしょうか。

「シュートを10本打ってたった1点しか決められないなんて。」

「シュートを10本打って1点決めたなら、もう10本打っとけばさらに1点入る。」

どちらの声や意識下でシュートを打つことが、前向きに積極的な考え方と言えるでしょうか。

 

GKとストライカーの例は、いずれの場合も前者より後者の方が理想像に近づくイメージが容易だと思います。言い換えるとそれは、『環境』と『教育』が重要な役目を果たすのではないかということです。

GKの例は参加人数とボールの数という練習環境の違い、ストライカーの例は言葉かけであったり心の持ちようといった教育的な面の影響が色濃く出ることがおわかりでしょうか?

 

実はこの話、先日視聴参加(たまにふられて話す)した海外と日本で活動する育成指導者のオンライントークイベントで実際に合った、感じた事を自分なりに落とし込んでみた物になります。その場には指導者だけではなく、日本や海外で活動している(していた)保護者や子どもも参加をしていましたが、それぞれの体験談や感想、時には議論で盛り上がった内容の行き着く先が常に『環境』もしくは『教育』でそれが専門的な部分に影響を及ぼすとの結果でした。

これは個人的にも凄く興味深く、面白い出来事でした。

 

世界一の〇〇になる為の必要な技能や能力は絶対にあります。スポーツで見れば、身体的特徴のような先天的なものが関係することも多くあります。でもそういった先天的なもの以外は、それが身に付く環境や教育の世界に身を置いたり、そのような場を整えることで目標に近づく可能性がおおいにあるということです。そこで得た考え方や精神面(性格)の形成が土台となって始めて、自分磨きや磨かれるような自己研鑽の場がより生きてくるのでしょう。今回は世界レベルという前置きがありましたが、そうでなくても同じことが言えると思います。

 

そう考えると大事な事は、まず目標に対しての「空間づくり」なのかもしれませんね。

 

なぜこれが出来ないのか、

 

という考えに加えて、

 

今の空間はこれが出来る場になっているのか

 

を意識してみると、意外と多くの成長の為のヒントが隠されているかもしれませんね!!

 

 

最後になりますが、明日2月2日は節分です。生まれた頃から「節分は2月3日」という世界で生きた私達にとっては初めての124年振りの出来事のようです。ちなみにここから2057年迄の数年間、4年に1度のペースで2月2日の節分がやって来るようです。

海外にいると日本の季節行事に疎くなりがちですが、空間づくりって大事じゃないですかの話をさせて頂いた建前もあり、明日は恵方巻の準備を空間を整えたいと思います。

 

 

水野嘉輝

 

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