かんとくのこべや【第2話】
2020年11月5日
第1話から早一月を迎えようとしております・・・遅くなりました。
そして本日11月5日(木)より、イングランドは2回目のロックダウンとなりました。結果、LJJの活動も含まれるグラスルーツフットボールの活動は、ロックダウン期間中停止となりました。
残念ながら子ども達とも暫し離れる事となりますが、LJJの子達であればきっとそんなことにも負けず、むしろ成長した姿を見せてくれると期待をしています。
さて、今回はLJJのクラブ理念四本柱について少しお話をさせて頂きます。
ご覧頂いた通り、この4つを大切にLJJという場所や時間は今作られています。
スポーツ(サッカー)は楽しむものであり、
子どもと接する事は教育の一部である。
(ご存知の通り、LJJの母体が日系私立幼稚園の英国前田学園である事も切り離せません。)
関わる人達の心が通い合う、
ロンドンの思い出の、いつでも戻って来れる場所であり続けれるように。
そんな思いを込めています。
僕も含めてですが、日本から離れたここロンドンで生活をする事、同じ時間や目的を共有できる事は、日本で行うそれと全く同じではありません。
望むべくしてかどうかは別にして、何かしらの強い【縁】があったからこの地に来たのだと思います。
そして、LJJに在籍してくれた子や今も在籍をする多くの子達にとって、出会いの瞬間から別れのカウントダウンが始まっています。
そんな特殊な状況であるからこそ、どんな状況でも自ら考えて行動が出来るひとりの自立した人に成長してもらえるよう、LJJのスタッフはサッカーを通じて子ども達との時間を過ごしています。
その為、子ども達がLJJの中でしか何かが出来ないのは本意ではなく、LJJで学び経験したことは、どこにいってもどんな状況でもその子の力となって前に進む手助けとなるのが、私達が願い、目的とするクラブの活動の在り方です。
以前、このようなご連絡を在英中LJJに在籍した保護者様より頂いた事があります。
「ソフトテニス部に入部したうちの子が、部活の練習でLJJで経験した事がある事をやったので、スムーズに上手くできたよ!」と。
当時小学4年生の一学期でLJJを離れ、中学2年生の冬を迎えた時の話です。
もちろん、LJJで関わった子達が今もどんな形であれサッカーを続けてくれれば、それは凄く嬉しいことでありますが、それと同じくらいこのお知らせは嬉しかったです。
LJJを離れた場であろうとも、サッカーでもサッカー外でもこの子のような体験をより多くの子が出来るように、瞬間瞬間を大切にき子ども達と関わっていきたいと思います。
最後にもう少々お付き合い下さい。
LJJに在籍してくれる子の半数以上、多い時で8割くらいはサッカー初心者です。
例えば、私がLJJの監督就任初年度に年長児でサッカーを始めた子は、今年やっと中学1年生です。
そんな子もですが、人生初めてのサッカークラブがLJJになる事は、その子の未来に関わる大きな責任を感じるとともに、僕にとっては大きな喜びでもあります。
ですが育成は、5年後、10年後、それ以上先を見据えながら今の瞬間に関わる、非常に不透明なことでもあります。
先に挙げた子に在籍当時に教え伝えた事が、今の時代を生きるその子達にとって実になるものであったか否かは、正直まだまだ判断のつく年代ではありません。
それでもいつかその子達に再会をした時、その子の立ち姿や話から感じる成長の中にあるLJJでの時間を見つける事が出来る事を信じています。
僕が育成に関わる人間として、LJJは今までもこれからも、確固たる信念を持って子ども達の未来の為、サッカークラブの活動を続けていく所存です。
理念にもある通り、LJJは関わる全ての人にとってのロンドンの故郷です。
いつまでもLJJがそんな場所であり続けるよう残していく事も、僕の一つの使命であると胸に刻み、ピッチに立つことを誓って今回は終わりとします。
不定期更新のかんとくのこべや、また次回もふらっと覗きに来てください!!
(次はもう少し早めに更新しま・・・。小声)
水野嘉輝
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