かんとくのこべや【第1話】

2020年10月10日

皆様、お元気でしょうか?僕は元気です。僕の事を知る人は、そろそろ風邪ひくんじゃないかとか、世界を震撼させているウィルスに感染するんじゃないかと、そわそわしている頃でしょう。笑

今の所大丈夫です!!

 

あらためまして、London Japanese Junior FC (LJJ Frontiers FC) の監督をしております水野嘉輝と申します。この度、在英8年を迎え、LJJの監督として歴代最長在籍期間を絶賛日々更新中ということもあり、今一度LJJとはどんなクラブか、監督の水野というのはどんな思いや考えを持ってLJJに携わっているのかを、多くの皆様に知って頂く為に、「かんとくのこべや」というシリーズでお伝えしていこうと思います。まずは、このネーミングについて少しお話をさせて下さい。

かんとくのこべや、僕のイメージは書斎です。(もちろん、家にはありません。笑)プロフェッショナル仕事の流儀に出るような、めちゃくちゃ仕事の出来る人が持っている、本に囲まれて(全く読書家ではありません。汗)、コーヒー片手にマイペースで仕事が出来る空間、そんな場所をイメージしております。指導の現場に出る人間に、一番縁遠い場所を憧れからイメージしてみました。決して、LJJ近くのGSではございません。あ、ガソリンスタンドじゃないですよ、知っている人は知っているGSの方です。笑

一方の読んで頂く皆様にとっては、文字通りの小部屋になればと思っています。子どもの頃、押し入れに入ってドラえもんを真似てみたような、なんだか小さいけれどワクワクする居心地のよかった空間(僕だけ説。笑)、そんな隠れ家的な場所を覗いてみるような感覚で、このシリーズに訪れてもらえればと思っています。不定的更新&思いつくまま書く事を初っ端から宣言しますが、月に2話ほどお伝え出来ればと思います。あの、しゃべりだしたら止まらない水野が文章を書くとどうなるんだと不安な方も多いとは思いますが・・・とてもとても温かい目で見守って頂ければ幸いです。宜しくお願い致します!!

 

さて、前置きが早速長くなりました・・・。汗

ここから本題の語りに入ると、とんでもなく長くなりそうなので、今回はこんなこと語りますよーのご紹介と、僕が思う育成年代のサッカー指導に関する事を少しお話して、終わりにしようと思います。

 

【サッカーをツールとした総合教育の場】

LJJとは、と聞かれた際に僕が一言で表す言葉です。なぜサッカークラブなのに、教育も掲げているのと疑問に持つ方もいると思います。もちろん在英の日系教育機関、英国前田学園(http://www.maedagroup.co.uk/)がLJJの母体であることも一因しております。でもよく考えて下さい。サッカークラブなので、サッカーは教えて当然です。それだけでいいという人もいると思いますが、サッカーの競技力向上の視点においても、それだけではダメだというのが僕の考えです。

指導の対象である子ども達は、大人でもプロ選手でもない子どもです。だからこそ、サッカーの楽しさ、仲間との関わり、努力すること、困難を乗り越えること・・・あげればキリがないですが、サッカーを通じて自ら考えて行動し、自ら道を切り開いていけるような人になってほしいとの願いを持って、僕もコーチも子ども達に携わっております。挨拶や言葉遣い、礼儀作法などの日本人が特に大切にしてきたものを、LJJではサッカー以上に大切にしています。それは、サッカーは人が行うものであり、人が行うものには、必ずその人間性が表れるからです。

おっと、第1話から長く堅苦しくなりそうな方向性は、僕にとっても大変不本意なのでこのあたりで今回は止めておきます。第2話はLJJが大切にしているクラブ理念の四本柱について、ちびちび語らせて頂きます。

 

最後にご紹介をさせて下さい。サッカーをツールとした総合教育場という言葉。これは、一年半程前に本帰国の為LJJを退会された兄弟のお父様、KS様から言って頂いた言葉です。僕自身、そのように評して頂いた事が本当に嬉しく、LJJの進む道が今まで以上に明るく冴えたような感覚に陥ったのを今でも覚えています。このKS様・・・いやKS君、なんと僕が高校三年生の県総体で敗れた相手のキャプテンなんです。そして僕もキャプテン、そう、試合前に宜しくお願いしますの握手を交わした関係でした。サッカーの縁は本当に凄いんですよ。続けていれば本当にこんなことがあるんですよ。お互い、えーっ!!あんときのー!!?ですよ。残念ながらその事実が判明した後は、僕の膝の怪我もあり万全な状態でKS君相手にサッカーの試合をすることなく、KS君はロンドンを立ってしまいました。あの時の雪辱をずっと果たせぬままです。水野は、いつか日本でその雪辱を果たす機会を虎視眈々と狙っているんだわ・・・。

 

KS君、素敵な言葉をLJJに残してくれて、本当にありがとう!!

 

 

水野嘉輝

 

※本内容に関するご感想やご意見等は、ljj@maedagroup.co.ukまでご連絡下さい。

かんとくのこべや【第1話】